
この時間のねらい
・軟体動物(イカ)のからだのつくりについて、積極的に調べようとしている。また、事前学習の内容をもとにからだのつくりを予測しながら解剖を進めることができる。
・手順に従い、支援者のアドバイスを受けながら、安全に解剖を行うことができる。
・解剖の結果からイカのからだのつくりや特徴を理解することができる。また、自然界でのイカの生態や、食資源としてのイカについての話を聞き、興味を広げることができる。
・学校として、教科カリキュラムに組み込んだ形でオンライン授業による実習体験プログラムを開発することをねらう。
実施地域
東京都(西東京市立柳沢中学校)対応単元
生物のからだのつくりとはたらき学習活動の内容
・【事前学習】本時の前に和田薫先生(明星大学教授)より、無脊椎動物の分類とそのうち軟体動物の仲間についての話を聞く。これまでに学習した生物の分類と、本時のイカの解剖がどのようにつながるか理解する。
・オンライン授業システムを使い教室のスクリーンに投影する形で、講師(能登里海教育研究所研究員)からイカの生態と気候変動の関係についての解説を聞く。
・オンライン授業システムから、講師がイカの解剖を演示する手元カメラの映像を見て、解剖観察の手順を理解する。
・一人に一つずつ配布された冷凍スルメイカを使って各自で解剖を行う。わからないところは、学校の先生やインタープリターとして事前にトレーニングを受けた明星大学の学生から支援してもらう。
・解剖観察をしてわかったことをふり返る。
実施時期
2021年11月
ここがよかった
・本物のスルメイカを使って解剖観察をしたことで、からだのつくりについての理解がより深まった。
・海が身近にない地域の学校だったが、冷凍スルメイカを配送することやオンライン授業システムを使って講師が指導すること、事前にトレーニングを受けた大学生が実習の支援に入ることで、学校にいながら海の無脊椎動物を使った実習をスムーズに行うことができた。